【 人工歯根 】

歯が失われたの部分などの顎の骨の中に、人工歯根を埋め込み、その上に人工歯を取り付ける治療法です。 天然歯と同じような感覚で噛む事ができ、見た目の美しさも取り戻せます。 現時点では保険の適用外です。

1. インプラントについて



ブリッチのように、健康な両側の歯を削る事もなく人工歯根が顎の骨ともなじみ噛み心地は自分の歯とほぼ同じです。

 

また、見た目がキレイなだけではなく人工歯根が顎の骨に力を伝える為、局所的に顎の骨がやせるのを防ぐ働きも期待できます。

 

人工歯根には、外科手術にも使用され体内でも安全性の高いチタン(金属)が使われています。

2. 治療までの流れ


初診 インプラント(人工歯根を使った治療)についての説明を行います。何か不安な事がある場合には、お気軽にご相談・ ご質問をして下さい。
 
診査

・病歴や健康状態の問診

・口の中の診査

・レントゲン写真や歯型の採取

 
診断 個々にあった治療方針の決定と説明を行います。

3. インプラント治療を受けられる方への注意事項


 次のような疾患や口腔内環境の方には、インプラント治療はお勧めできません。まずはご相談ください。

 

  • 糖尿病等の代謝性疾患の強い病状がある人
  • 甲状腺、副腎皮質疾患等の内分泌機能障害のある人
  • 狭心症、心筋梗塞、心臓弁膜症の人
  • 骨多孔症の骨疾患のある人
  • 喘息、肺気腫等の呼吸器疾患のある人
  • 血友病、紫斑病等の出血性素因のある人
  • 歯槽骨の骨量の極端に吸収萎縮している人
  • 歯ぎしり、食いしばりの強い癖のある人
  • 口腔衛生不良者(歯を磨かない人)

4.治療の流れ


《1》

初めに麻酔をして歯肉を切開します。

顎の骨を少し削って、人工歯根を埋め込むための穴を空ける目印を作ります。

《2》

専用ドリルを使用して、(顎の骨に)人工歯根を埋めるためのスペース分の穴を空けます。

《3》

専用ドリルで空けた穴に、専用器具で人工歯根を埋め込みます。フタをして、歯肉を縫合します。

(人工歯根の上端を歯肉から出した状態で、数カ月の間、時間を置きます)

《4》

1.5~4ヶ月後に、フタをはずして支台になる部分を取り付けます。

支台部分の型を採取し、上にかぶせる人工歯を作ります。

《5

出来上がった人工歯を支台部に取り付けて治療の完了です。

 

治療後は、ブラッシングを丁寧に行い、清潔を心掛けて下さい。

定期検診も忘れずに行うようにしましょう。 (半年~1年毎)


インプラント治療の費用は、医療費控除の対象になります。 確定申告をすることによって還付金が受け取れますので、場合によっては半分以上戻ってくることもあります。